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釜ヶ崎連続WEB小説「三角公園」

第九回「見たくない」

文・安藤久雄
写真・若原瑞昌

キッスのことしか考えてない少女が、釜ヶ崎の三角公園で泥酔した労働者と遭遇する。 老若男女のキッスをめぐる純愛物語。

kamagasaki_syosetsu.JPG
             
 けんちゃんは、わたしの彼氏。
 初めて付き合うた彼氏は、ぜんぜんキッスしてくれへんから別れた。その次の彼氏はキッスしてくれたけど、口がなんやミルク臭くて子供っぽいから別れた。で、その次がけんちゃん。けんちゃんとはおととい出会うたばかりやけど、頭がええし、男らしいし、なにより顔がむっちゃええ。そやから出会うたその日に付き合うことにした。あ、もちろん唇は超キュート。キッスはまだしてもろうてないけど。
 「ねぇねぇけんちゃん、ほんで今日はどこ行くん?」
 「はぁ? お前には関係ないやろう。」
 「関係ないってひどい! もう一緒に住んでるやないのん!」
 「お前なに言うとんの、アパートが隣なだけで一緒に住んでるって......。」
 「とにかくー、とにかくどこ行くのん?」
 「三角公園。」
 「えー! あそこは絶対行ったらあかんて、みんな、みんな言うてるー!」
 「おう、お前が行ったら確実に、おっさん全員がハイエナみたいに群がってくるで。そやから付いて来んな、ぼけ。」
 「えー! なにしに? なにしに行くのー?」
 「しげ爺が禁酒に挑戦しとんねん。そやからお父さんが見に行ってやれって。」
 「お、お父さん、警察やんね......? そのお父さんが三角公園に行けって?」
 「あぁ、そうや。ちゅうかもうそこ、三角公園やで。」
 「ひっ、ひーーーーーっ!」
 「な、なんや?」
 「あ、足! 誰か掴んどるぅ......。」
 「ん? あ、おっちゃん大丈夫か!」
 そう言ってけんちゃんは、わたしの足を掴んでた手を取り、その手がひょこっと出とった段ボールから、黒いおじさんを引っ張り出した。
 「み、水......。」て、目を閉じたままの黒いおじさんがカラカラの声で言うて、すぐさまけんちゃんがわたしを振り返り、「おい、これで水を買うて来い!」て、ポッケから財布を出してわたしに渡した。
 わたしは慌てて辺りを見回し、一番近い販売機に走っていった。そこは三角公園の入り口のまん前で、別の黒いおじさんたちがうじゃうじゃおったけど、ハイエナみたいに群がっては来おへんかった。
 無事に戻って「はい、水!」て、けんちゃんに手渡そうとすると、「阿呆、蓋を外してよこせ!」て怒られ、すると突然「くぅおらーーーっ! レディーに向かって阿呆とはなんじゃーーーっ!」て雷が落ちた。叫んだのは黒いおじさんで、閉じてた目はぐわっと開き、けんちゃんに支えられてた体はふらふらしながらも、何とか自分の両手で立っとった。そやけどそれも一瞬で、黒いおじさんは「てか、きみらごっつ子供やん。あ、あかん......。」て言うと、再びけんちゃんの腕の中に倒れ込んだ。
 
 黒いおじさんはただの二日酔いやった。
 ごくりごくりと水を飲み干すと、砂漠に雨が降ったみたいに、顔や声からカラカラが消えた。
 「二人ともありがとう。そやけど坊主、どんなに急いどっても、お嬢ちゃんに阿呆なんて言うたらあかん。女のひとにはどんな時でも、優しくしたらな後悔するで。」
 「おっちゃんは、なんや後悔しとるんか?」
 「そや、わしは後悔で出来とるような男や。」
 「それ、どうゆうこと?」
 「いや、この話は長うてつまらん。わしはもう大丈夫やし、二人とも行きい。」
 黒いおじさんはわたしを見て笑うた。その目はこの汚い街をぴかぴかにするように輝いとって、そやからわたしは思わず、「続き聞かせて。」と言うとった。
 「ふむ、お嬢ちゃんに頼まれたら仕方ない。てかほんまは話したかってん。」
 「なんやそれ。ほんでつまらん話やったら、水代十倍で払うてもらうで。」
 「よし、坊主、つまらんかったらわしの持ち金全部くれたる。ほなはじめよう......。」

 わしには愛するひとがおった。
 そのひとはこの街にある小さな教会でシスターをしとって、灰色の修道服はいつもどこかしら汚れとった。
 わしらは越冬闘争の炊き出しで出会うた。
 その頃のわしはひどく荒んどって、目に入るすべてに唾を吐いとったから、そのひとが差し出してくれた餅にも、「なんやこれ......。海苔とかきなことか付いてないんか、ど阿呆!」て言うてケチをつけた。そしたらそのひとは静かに微笑んで、「みんなの愛が詰まっています。」て、わしの手を掴んでもうひとつ餅をくれた。その動きがなんやこう、あまりにも自然やったから、わしのイライラはどっかに飛んでしもうて、その場を取り繕うためやったんか何やったんか、わしは「あ、あんた、どこの教会に行ったら会えるん?」て聞いとって、そのひとはちょっと面食らった顔をしたあと、またあの微笑みに戻って、「釜ヶ崎福音教会です。」て答えてくれてん。わしは何や堪らんくなってな、餅ふたつを一気に頬張ってん。そしたら案の定、喉に詰まらしてもうてな、そしたらそのひとはこっちにすっ飛んで来て、わしを四つん這いにさせて背中をばんばん叩いて、それでも駄目やから今度は口に手を突っ込んで吐かせてくれてな。それでようやく息の出来るようになったわしはそのひとに、「愛って苦しいもんやねんね。」て言うたら、そのひとはゲラゲラお腹抱えて笑うて、「そうね、そうかもしれないわね。」て、わしの背中をさすってくれた。ま、はじまりはそんな散々な出来やったわけや。

 越冬が終わると、またいつもの日常が帰って来た。
 わしはまた、夜通し缶を拾っては潰し、袋に詰めては自転車に積み、朝が来たら業者に換金しに行く日々を送っててんけど、ただひとつ、寝床が変わった。
 越冬の前までは、労働センターの二階の硬い床の上、段ボールで家を作って寝とったんやけど、越冬のあとは、教会のベンチで毛布に包まって寝るようになった。そや、あのひとのおる福音教会や。
 初めて教会に向かった朝、寒波のせいで雪が舞っとった。わしは寒さで震える手、そのままに門を叩いて開くの待った。しばらくして出て来たのは坊主頭の......、教祖て言うんか? とにかく一番偉いひとやった。そのひとは「ミサですか?」て聞いてきて、わしは「いや......、名前はわからへんけど、とにかく美しいシスターです。」て答えると、坊主はきょとんとしたまま黙ってしもうた。そのとき後ろから「あれぇ?」て声がして、振り返ると傘を差したあのひとが立っとって、また「ミサですか?」て聞いてきたからわしは、「ちゃう、ミサさんやなくて、あんたに会いに来たんや。」て言うたら、あのひとはまたゲラゲラお腹抱えて笑うて、「まぁまぁ、とにかく中に入って」て、わしの手を握って教会に入れてくれた。あのときのあのひとの手の温かさ、まだ今でも憶えとる。
 
 それからは毎日、缶を換金した足で、あのひとの教会へ行くようになった。
 あとで知ったことやけど、ミサってのは名前やなくて、毎朝教会でしてるお祈りの会みたいなもんで、寝かせてもらう代わりにわしも参加した。はじめのうちはなんや落ち着かなかってんけど、三四日したら慣れてしもうた。聖書を読んだり説明聞いたりは、暗くて眠たくなったけど、はじめと終いに歌う聖歌は、どんどん好きになっていった。あのひとの弾くオルガンの音が、夜を吸い込んだ体を軽くしてくれるようで、わしは嬉々として歌った。
 ミサのあとはたいがい炊き出しで、わしはいつからか、あのひとと一緒に配る側に回っとった。たいがいのひとは無言で取っていくけど、時々「ありがとう。」なんて言ってもらえると、あのひとと目を合わせて笑い合うた。
 炊き出しが終わるとわしらは残り物を食べながら、昨日は何キロしか缶が採れへんかっただの、今朝の伴奏は三回もとちってしまっただの、他愛のない話を繰り返し、食器の後片付けを終えると、わしはあのひとから毛布をもらってベンチに横たわり、あのひとはいつも「弾いてもいい?」て聞いてから、オルガンに向かって明日の聖歌の練習をした。わしはニヒルに「あぁ、ええよ。」なんて答えとったけど、ほんまは弾いてもらわな眠れへんくらい、あのひとのオルガンを、いや、あのひとを愛しとった。
 あのひとが一日の仕事を終える頃、わしの一日がはじまる。たまに早くに目が覚めたときなどは、掃除をするあのひとをぼんやり眺めたり、明日の炊き出しの下ごしらえを手伝ったりしたけど、たいがいはあのひとに起こされとった。「征さん、もう行く時間よ、起きて征さん。」それでも起きないときは、「征さん、わたしをひとりで帰らせるつもり? ねぇ、起きて征さん。」時々これが聞きとうて、わざと眠っとるふりをしたときもあった。
 とにかくわしらはいつも、一緒に教会をあとにして、あのひとのアパートまでの道を歩いた。聖歌の練習をしたり、今夜どこまで缶を採りに行くかを話し合ったり、道端の花を綺麗だと言ったり、ただそれだけだった。手を繋いだことも、アパートに寄ってくこともなかった。微笑んで、ひらひらと手を振って、アパートの中へ消えてゆくあのひとを見てるだけでよかった。それだけで、目頭の熱さが体中を駆け巡り、ぬくもった。

 あのひとと会うてからというもの、ほんまに時間を短う感じた。
 あっという間に七度の冬を越え、迎えたその夏の盆踊りの晩、いつも修道服やったあのひとが、浴衣を纏って現れた。「変やない......?」て恥じらうあのひとの、あまりの美しさに何も言えず、わしはぶっきらぼうに手を取って、三角公園まで黙って歩いた。
 いつもはどこか薄気味悪い公園も、この日ばかりはきらきらと目映い。その光は、夕方の慰霊祭で呼び寄せられた魂たちがそのまま居残って、やんややんやとはしゃいどるように見えた。やがて音頭が鳴り響き、櫓を幾重にも囲うようにして大勢のひとが輪を作り、婦人会のひとたちの先導で踊りがはじまる。そやけどそこは釜ヶ崎、ほとんどのひとが手本通りに踊ろうとはせえへん。みんな思い思いに踊り狂う。そやから列は一向に進まへん。それはまるでわしとあのひとの恋みたいやと、そないなことを思いながら隣で踊るあのひとを見ると、笑ってた。笑い過ぎて、滴る汗が涙のように見えるくらい、笑ってた。そやからわしも、負けじと笑った。零れる涙が汗のように見えるくらい、笑った。進んでへんように見えても、列はほんのちょっとずつ、ちょっとずつ、進んどるのやから......。
 「あー、最後に願いが叶ったわ。」て、踊りの輪から外れた柵に腰掛けてあのひとが言うた。「......最後? 願い?」て、わしは妙な胸騒ぎを覚えながら聞いた。「うん。いつか修道服やなくて浴衣で、好きなひとと一緒に踊りたいなぁ、て思うてたの。」て、あのひとはわしを真っ直ぐに見ながら言うた。わしはなんだか恐くなってきて、「そ、それはわかったけど......、最後てなんや?」て、目を逸らしながら聞くと、「うん......。あんな、征さん、わたし、癌やねん。」て、まるで子供に自己紹介でもするかのように柔らかく答えた。そやからわしは、「が、癌て言うてもあれやろう、悪くない方のんやろう?」て、子供のような聞き方しかできひんくて、あのひとはケラケラ、それでもどこか淋しげに笑うて、「それが悪い方のなんよ。なんもせえへんかったら、あと半年しか生きられへんの。」て、まるで他人事のように答えるから、「なんで笑うてんねん。なんとかするんやろう? なぁ、ちゃんとなんとかするんやろう?」て、もうめそめそしながら聞いてると、あのひとがわしの前にすうっと立って、わしの手を強く握って、「征さん、笑うて。わたし、あなたに弱ってゆく姿を見せたくないの。わたしを嫌いになってゆく征さんを見たくない。そやから今までみたいに笑うて、あと半年付き合うて。ね。」て、わしは「嫌いになるわけないやろう。」て、微笑んでるであろうあのひとの顔を見ようとしたけど、涙で目頭が重くなり過ぎて、顔を上げることはできひんかった。
 さすがに聖歌を歌うことはなかった。ただただぬくもりを確かめるように、手を握って黙々と歩いた。その手が半年後にはつめたくなることが、恐くて恐くて仕方なかった。あのひとが歩くのをやめ、顔を上げるともうアパートやった。「ほなね、征さん、また明日ね。」て、いつものように去ってゆくあのひとを、繋ぎ止めるすべなどわしにはなかった。微笑んで、ひらひらと手を振って、アパートの中へ消えてゆくあのひとが、ちょっとずつ透き通っていくように見えて、わしはただただ呆然とした。やがてあのひとの部屋の灯りが点り、しばらくして窓が開いた。「征さーん。征さーん。」と、密かにわしを呼ぶ声が聞こえて、わしはその下に近づいていった。「征さん、もう一杯呑んでく?」て、見えないコップを掲げるふりをするあのひとに、わしは小さく頷いた。
 はじめて入るあのひとの部屋は、萎んだ風船のようやった。所々あるべきものが抜け、壁と畳の褪せてへん色が、その不在を主張しとった。わしがそれをぼんやり見とると、あのひとが言い訳のように、「要らんものだけでも、元気のあるうちに片付けとこうと思うて。」て言うた。「なんでわしに頼まへんかったんや。」て言いそうになったけど、もし頼まれてたら、胸が張り裂けてしもうたやろなて思い、そこではじめて、あのひとの隠してきた悲痛の大きさに気づいた。「えらいしんどかったやろう。」て、やっとのことで声に出すと、「ううん。」と首を振ってから、すぐに「うん。」て頷いた。「部屋広くなったようやし、わし今夜泊まっていくわ。」て言うと、あのひとはしばらく黙ったあと、少しはにかみながら、「うん。」て答えてくれた。
 部屋を暗くして、腕枕をしてやると、あのひとの体の細さが直に伝わってきた。
 「ねぇ、征さん。」
 「なんや。」
 「わたしがおらんくなったら、また別のひと見つけてこうしてあげるん?」
 「せえへん。」
 「嘘。征さんはあまえたやから、きっとまた別のひとにほいほいと......。」
 「............。」
 「征さん......、泣いてるの?」
 「泣いてへんわ、阿呆。」
 あのひととはじめて交わした口づけは、むっちゃしょっぱい味がした。

 それからはまた今まで通り、教会で会うてアパートに送る日々を送った。
 あのひとが休みの日は、特別どこかに出かけたりもせず、一緒にアパートを片付けたりした。そのときはできるだけ明るく振るまい、夜は軽く晩酌をしてから一緒に眠った。
 
 そして二月の底冷えするある日、あのひとは姿を消した。

 教会の教祖に行方を聞いても、頑として教えてはくれへんかったし、釜ヶ崎にある病院とホスピスを手当たり次第探してみたけど、おれへんかった。
 そこでアパートの大家を訪ねてみると、堺の病院に通ってた、ていう情報が手に入り、堺にあるホスピスを調べてみると二つしかなく、早速電話してみると、果たしてあのひとは一軒目のホスピスに入院しとった。

 「あーあ、ばれてもうた。」と、かくれんぼでもしてたかのように、あっけらかんとあのひとは言うた。「はは、わしを侮ることなかれ。」と、わしも軽口を叩くことができた。「で、その箱はなんなん?」と、あのひとはわしが脇に抱えたものを指して言い、わしはそれをあのひとの膝の上に置いて、「開けてみい。」と促した。象のキャラクターの描かれた幼稚な包み紙を、丁寧に開けてゆく姿は変わりなかったし、「なんやわくわくするわぁ。」と笑う顔は、無垢な子供のようにあどけなかった。「うわぁ、ピアノやぁ。しかもピンク。征さん、おおきに。鍵盤恋しかってん。」て、あのひとはおもちゃのピアノやのに大はしゃぎした。「ほな征さん、早速しようか?」て、弾きはじめた前奏は、わしの一番のお気に入りやった聖歌、「我が目を開きて」やった。

 我が目を開きて 明に見せ給え
 今まで知らざりし 御文の真を

 鈍き耳なれど 声を掛け給え
 ただ主の御言葉に 従い奉らなん

 主よ我が唇 解きて歌わしめ
 妙なる御恵みを 伝えしめ給え

 我今静かに 我が主を待つなり
 主よ与え給え 悟りを

 陳腐な音やった。そやのにわしらはくすりともせず、真剣に歌った。いつしか外は雪が降り、白い軌跡が音をなぞり、二人きりの聖歌を祈りへと変えた。あのひとの頬から、光る涙が鍵盤に落ちた。
 「征さん、最後までわたしを見ててくれへん?」
 「そやからはじめからそう言うてるやろう。」
 「うん、ごめんね。」
 「ええねん。」
 「征さん?」
 「ん?」
 「口づけして。」
 「うん。」
 あのひととの口づけは、いつもしょっぱい味がした。

 それからひと月して、あのひとはこの世から去った。

 「どうや、坊主。水代ただにしてくれるか?」
 「......うん。」
 「どうした坊主?」
 「そのひとのお墓、どこにあんのん?」
 「お参りしてくれんのか?」
 「うん。」
 「ほな今度の夏、そこの公園に来てくれ。釜ヶ崎で亡くなった、身寄りのないひとたちの慰霊祭がある。わしも去年、お参りした。」
 「うん。ぜったい来る。」
 「ありがとう。」
 「ねぇ、おっちゃん。」
 「ん?」
 「家のお父さん、未だに死んだお母さんの写真、定期入れに入れて持ち歩いてるんやけど、やっぱ今でも愛しとるんかなぁ?」
 「そんなん決まっとるやないか、ぼけ。お父さんはお母さんを、死ぬまで愛しとる。」
 「うん!」
 そう言ってけんちゃんは笑うた。けんちゃんのこんな顔、はじめて見た。こんな顔見せられたらうずうずする。けどもうキッスはせがまへん。キッスはしょっぱい味がええから。




■過去連載記事:
第一回「脱げない」
第二回「消えない」

第三回「覚束ない」
第四回「浪速クラブ」
第五回「喫茶カローラ」
第六回「手が出ない」
第七回「ホーリーない」
第八回「隠せない」





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