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Good morning yukon : 2003 july (DAY 1)

 

 

2003年の7月、写真家・宮澤聡は初めてカナダのバンクーバーに降り立った。全長900km、16日間をかけて壮大なYukon Riverを下るために。

th_yukon_cover.jpg


th_yukon_4_2.jpg


2005年の8月、ぼくとseijiは、また、川の上にいた。yukon riverで、またカヤックに乗っている! カヤックの上で休憩をしながら、タバコを吸っている! 空気のうまいところで、タバコをふかすとまた、格別だ! ぼくたちの視界には、青い空とまっすぐに生える木の森と川しかない! そのほかに見えるのは、なにもなかった!

今回で、2回目のyukon river。2回目なのでかなり気持ちに余裕がある自分がすこし誇らしかった。1回目の2003年は、必死に下っていたような気がする。


th_Paddle Stick .jpg


2003年7月、とうとう出発のときが来た。カヌーレンタル屋から車で出発し、一路teslin riverに向かった。前にも紹介したが、大まかにコースは、3つのコースがあるが、ぼくたちは初心者と言うことで、teslin riverにした。一番流れが遅く、川幅も広く、経験があまりない人でも下りやすいということだ。ただ、距離がほかのコースよりは長かった!

yukon riverは、最初にlake labergeというでかい湖を渡らなければならないし、通常この湖を渡るのに2日間かけなければならず、2日間も湖は飽きるだろうと思い、yukon riverはやめた!支流のbig salmon riverは、初心者は自殺行為だと言われやめた! すると、choiceは支流のteslin riverになった。

whitehorseから車で1時間半ぐらいでteslinの出発地点に到着。車からカヤックを下ろし、荷物をパッキングし直し、よっしゃ! しゅっぱーつ!! と勢いよく船に乗り込もうとしたのだが、これがなかなか大変! はじめてのカヤック! 安定性がなく、乗り込むのも一苦労。これで、本当に大丈夫か? と不安にかられる。ひとつのオールを両手でクロスするように漕ぎ、両足で舵を動かす。なれるまでは、なかなかたいへん!

最初は、水草の中に突っ込んだり、回転してしまって後ろ向きに下ったり、ほとんどギャグですね。


th_Photographer.jpg


そのときは、1回ぐらいは、試し乗りしとけば良かったかな~なんて思いましたけど、根性と運動神経で克服するのだ~! 人間、やればできるのだ! と心に念じて、必死に漕ぎました。

もし、このような状態でbig salmon riverを下っていたら、岩にぶつかって大破していたなと思う。そのくらい、big salmonは、難しいのです。

さて、川下りと言ってもただ下るだけではなく、夜の寝床、つまりキャンプできるところを捜さなければなりません。これからは、その繰り返しなんです。下ってキャンプ、下ってキャンプ!


th_teslin.jpg


いちおう、川の地図をカヌー屋でゲットしているのですが、なんと手書きなんです。それも藁半紙みたいな濡れたらヤバいやつ! 他に地図ないのって聞いたら、確かそれしかなかったような......。そこらへん記憶が曖昧。これにキャンプできそうな場所とか描いてあるので、いちおう、そういうところを目指します。かならず、そこでキャンプする必要があるわけではないが、そこの方が、快適なんです。

椅子がわりの切り株があるとか、テントを張るスペースがちゃんとあるとか船をつけやすいとか......。最初、地図の見方もよくわからず、のらりくらりとしていたら、だんだんと日が黄色くなるじゃないですか! やばい、やばい、早くキャンプ場探さないと、やばい、やばい! 

3人ともはじめての本格的川下りなので、とりあえず初日は無理をせず早めにテントを張ろうとなったわけだけど、7月は、yukon下りの最盛期なので、わりと多くの人が下っていて、すでにキャンプ場を取られている。予定していた何カ所かの場所は、すでに取られている。後は、もっと下るか?それとも、今いるあたりで、地図には載ってない場所を見つけるか? ただ、次のキャンプ場まで下るには、あと2時間ぐらい下る計算だ。はっきり言って、すでに、腕はパンパン!漕ぐのが、苦しい状態。日が落ちてしまったら、もう川下りはできないと言うことで、この辺で探すことに。


th_First Camp in Teslin.jpg


それでなんとか、テントが三つ張れそうな所を、見つけたのもつかの間、ちょっとしたoutdoor気分でいるとたいへんなことになる、と思わされることになる。これからが本当のyukon下りの本質を体験することになるのです。

川下り初夜は、ここに泊まることに。しかし、これから本当のキャンプという意味がここでわかることになるとは、この時は思いもしなかったのです。

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