プロデューサー・緒方誠一の本棚にある、いつもインスピレーションをくれるDVD5枚

　

■『バラカ〜地球と人類の詩〜』

監督＝ロン・フリック
1992年／アメリカ／97分
アミューズ・ビデオ

　ジョージ・ルーカスとフランシス・コッポラが共同製作した『コヤニスカッティ』に参加しているロン・フリックが、「神の力」をコンセプトに、都市生活を送る私たちに投げかけた警告ともいえる作品。70ｍｍフィルムで撮影され、宗教的な視点で壮大な自然と都市をオーバーラップさせた映像は素晴らしいの一言！





■『ベティ・ブルー　インテグラル　リニューアル完全版』（オリジナル題：37°2 LE MATIN）

監督・製作・脚本＝ジャン・ジャック・ベネックス
出演＝ベアトリス・ダル、ジャン＝ユーグ・アングラード
1986年／フランス／185分
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

個人的に思い入れがある映画で、私が当時ロンドンに住みはじめた'86年に公開されたフランス作品。ポスターに魅かれ、当時のガールフレンドと初めて観た映画です。SEXシーンから映画がはじまるので二人で変な緊張が走った思い出があります。その後私はハマってしまい、劇場に20回ぐらい足を運び、フランス語もわからないのに、パリでのロングラン上映にも行ってしまったほどでした。





■『ラヴァーズ・ライヴ』シャーデー

2002年／イギリス／116分
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

シャーデーも'86年のロンドンで初めて知りました。ヴォーカルのシャーデー・アデュは、当時セント・マーティン・ファッションスクール出身のオシャレでかっこいいバンドのミューズで、話題のミュージシャンでした。このライブDVDはシャーデーの集大成で、ステージングの構成も音楽的にも最高。いつ観ても感動します。最近、10年ぶりのアルバム『ソルジャー・オブ・ラヴ』をリリースしましたが、私の中ではこの作品がベストです。





■『ウッドストック ~愛と平和と音楽の3日間~』

監督＝マイケル・ウォドリー
出演＝グレイトフル・デッド、 ザ・フー、 ジミ・ヘンドリックス
1970年／アメリカ／185分
ワーナー・ホーム・ビデオ

　'69年にNYC郊外で行われた伝説の野外フェスティバルを収録。この作品はドキュメンタリー要素が強く、当時どのくらいの人々が集まるのか誰も想像がつかない進行のもとにライブがはじまり、3日間の最終日には40万人もの人々が集まりました。パニックさながらの臨場感を感じながらスーパースターたちが演奏するという、今では考えられない伝説のライブです。





■『FLOW -Japanese Fireworks-』

監督＝ジェネラル・アイデア・オブ・ディプロドカス
音楽＝ブッダスティック・トランスペアレント
2001年／70分
ニューズベース

日本の花火が、ハイスピード撮影でアンビエントな音楽とともに夜空に広がっては消えていく、悲しくも美しい映像です。素晴らしいカメラワークで、花火が爆発してきれいな球体を造り、美しい輝きを放ちながら夜空に消えてゆく様を70分間映し出します。花火は夏の風物詩ですが、私は季節を問わず観てしまいます。